アナログHDLプロジェクトの活動
(Analog Hardware Description Language Project Group)
- ■目的
VHDL-AMSとVerilog-AMSの標準化動向を調査しながら,アナログHDLを実際の設計に
適用する際の効果的な活用方法を明らかにして,その普及を支援することを目的に活
動している。
- ■関連機関の動向
●VHDL-AMSは,VHDLの標準化を推進している
米国IEEEの下部組織である
DASCの中で,
1076.1 Working Group(WG)で
VHDLのアナログへの拡張として進めている。
'97年7月1日にLanguage Reference Manual(LRM)の改訂版がWG員に提示され,
10月16日に締め切られた投票の結果,賛成多数で承認された。その後,投票時
に付いていた重要なコメントについて修正がなされ,正式にIEEE標準とするた
め'98年9月開催のIEEE RevComに提案されたが,上記コメントの正確な説明書
等の不備により承認を得られなかった。12月7日開催の次回RevCom会議での審
議のため,指摘事項を対策したドラフトを10月30日までに提出する計画である。
●Verilog-AMSは,EDAベンダー等で組織された
Open Verilog International(OVI)で
推進されている。現在OVI内ではAMS規定のバージョン1.3が承認され,Programming L
anguage Interface(PLI)に向けた拡張が進められている。これが完了した後,
IEEEに
標準化提案がなされる。新しいVerilogの
IEEEにおける投票は1999年中に実施され
る見込みである。
- ■活動内容
平成10年度アナログHDLプロジェクトは,上記
VHDL-AMS,
Verilog-AMSの言語標準化
動向を調査しながら,アナログHDL活用ガイドブックの作成を成果目標として活動し
ている。平成9年度の活動成果(アナログHDLの有効活用法)を踏まえ,さらに具体
的なアナデジ混在回路の設計検証の適用事例を収集する。事例の一部については,実
際にアナログHDLで記述した回路のシミュレーションを実行して効果を確認する。こ
れをまとめたガイドブックは,アナログHDLの簡易マニュアル,有効活用のための留
意事項,設計検証適用事例について述べる計画である。
- (参加メンバ)
委員:15社/15名,客員:1名 主査:横溝 剛一/(株)日立製作所
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