HDL-IOPプロジェクトの活動
(Hardware Description Language Interoperability Project Group)
- ■ 目的
論理合成のためのRTL記述(VHDL、1364HDL)の標準化とその普及を
推進する。また、複数の設計言語(VHDL、1364HDL、C言語等)混在環境
における協調設計検証手法に関する技術動向調査と検討を行なう。
- ■ 活動内容
HDL-IOP プロジェクトは、下記に示す2つのタスク・グループ(TG)と
2つのスタディ・グループ(SG)により活動を行なっている。
- (1) VHDL RTLサブセットTG (VHDL RS-TG: VHDL RTL Subset TG)
PAR-1076.6で
審議中の論理合成用VHDL RTLサブセット案における、
記憶素子などのモデリングスタ イル及びサブセットとして採用される
構文範囲の2点に関して検討作業を行い、PAR-1076.6での審議に
反映させていく。
- (2) 1364HDL RTLサブセットTG (1364 RS-TG:1364HDL RTL Subset TG)
OVI
提案のVerilog HDL Synthesis Subset Definitionの内容を検討し、
その内容の妥当性の確認を 行なった。提案内容の中で曖昧な記載に
ついては日本案を作成しOVIへ提供した。
- (3) RTL仕様拡張SG (RX-SG:RTL Specification eXtension SG)
VHDL,Verilog-HDLの言語仕様の差違の有効性を検討する。現状、
論理合成で使用されているpragma や、言語間差違部分の必要性を
洗い出す。又、CBS(Cycle Base Simulation)性能向上に必須な機能
にも言及する。
- (4) 協調設計検証SG (CODS-SG: Co-design/Co-simulation SG)
協調設計検証技術の現状を調査し、すでに完成されている要素技術、
不十分な技術などを洗い出す。また、今後必要であると考えられる技術
要素、標準化すべき要素を検討する。
- ■ 関連機関の動向
PTAB(Project Technical Advisory Board)は、
Industry Councilの
合議により組織された標準化推進委員会で、論理合成標準化の技術的
検討を
VI、
OVIに委託して進めている。
VI(VHDL International)は、
VHDLの論理合成標準化案を作成し、
IEEEへ提案した。
IEEE
ではPAR-1076.6として1998年末の規格化に向け標準化作業を進めている。
OVIは、Verilog-HDL
の論理合成標準化の検討のほか、サイクルベースシミュレーション等に関する
RTL標準化に取り組んでいる。
- (参加メンバ) 12社/13名 主査:安田光宏/三菱電機
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