主査 東芝 三橋 隆 |
標準化小委員会のミッションは、国際標準化機関(IEC/TC93、IEEE/DASC、Accellera、Si2等)の活動に対応して、業界の立場から標準化活動を継続的に支援することである。 具体的には、関連機関から依頼された各種議案の検討や、標準化案の調査検討のための技術エキスパートの選任・推薦などを行っている。併せて、標準化活動に関する啓蒙や当EDA技術専門委員会の活動の紹介・アピールをしている。 本小委員会と関係の深い2つの機関との本年度の協調活動とIEEE/DASCの活動状況を報告する。 (1)IEC/TC93(国際電気標準会議/デザインオートメーション専門委員会) IEC/TC93は1992年に設立された。日本の国内委員会は電子情報通信学会内にあり、当EDA技術専門委員会および標準化小委員会も運営に積極的に参画している。 現在はWG2:ハードウェア設計記述言語、WG6:再利用可能部品ライブラリ、WG7:システムテスト記述言語の3つのWG(Working Group)が国内でも積極的に活動をしている。特にWG2は本小委員会から多数の委員を派遣し、強い協力関係を構築することに本年度からなった。 2002年の国際会議は10月に中国の北京市で開催され、本小委員会からも代表を送り、日本の活動状況を報告した。現在、SDF(Standard Delay Format)やALF(Advanced Library Format)など、業務との関連の強い各種技術の国際的な標準化が議論されており目がはなせない。 日本からの寄与も強く期待されており、日本からの下記提案が標準として承認されたのは今年の特筆すべきトピックスである。 IEC 61523-2 Delay and power calculation standards - Part 2: Pre-layout delay calculation specification for CMOS ASIC libraries. IECの活動に関する詳細は次のWeb Siteに記載。 http://www.iec.ch/ (2)Accellera VHDL とVerilog HDLの標準化をそれぞれ推進していたVIとOVIが合併して設立された標準化推進団体である。Accellera のミッションは 「言語ベースの設計自動化プロセスの強化に寄与するシステム、半導体および設計ツール会社に必要とされる標準の国際的な利用および開発を推進する」ことである。 2002年5月20日にはEDA技術専門委員会とAccelleraの合同会議がJEITAで開催され、相互に活動状況を紹介し、今後の活動方向を議論した。AccelleraからはSystem Verilog や ALFなどの技術的プレゼンテーションがあった。また現在検討が進んでいる検証のための標準を目指したFormal Property Language についてもその概要について説明がされ、委員会としての理解が進んだ。 Accelleraの活動に関する詳細は次のWeb Siteに記載。 http://www.accellera.org/ |
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