IEEE は米国に本部を置き、世界各国に多数の会員を持つ国際的な学会であり、電気および電子関連の標準化活動を長年にわたり、しかも広範囲に実施している。
DASC (Design Automation Standards Committee)はIEEEの下部組織として、エレクトロニクス産業における設計自動化関連の標準化活動を行っている。
現在活動中のWorking Groupを以下に示す。
○ VHDL Working Groups
P1076 Standard VHDL Language Reference Manual (VASG)
P1076.1 Standard VHDL Analog and Mixed-Signal Extensions (VHDL-AMS)
(旧P1076.1.1 Standard VHDL Analog and Mixed-Signal Extensionsを含む)
○ SystemVerilog Working Groups
P1800 SystemVerilog: Unified Hardware Design, Specification and
Verification Language (SV-IEEE1800) [cosponsored with IEEE-SA CAG]
○ P1647 Standard for the Functional Verification Language 'e' (eWG)
○ P1666.1 Standard for SystemC AMS
○ P1685 Standard for IP-XACT
○ P1735 Recommended Practice for Encryption and [Use Rights] Management
of Electronic Design Intellectual Property (IP)
○ P1801 Standard for the Design & Verification of Low Power ICs
○ P2401 Standard for LSI Package Board Format
P2401は、JEITA EDA技術専門委員会が、LSI・パッケージ・ボード相互設計ワーキンググループの活動成果であるJEITA LPB-Formatを国際規格にするためWorking Group設置をDASCに提案し、上位組織IEEE SA(Standards Association)にて2013年12月に設置が承認された。Working GroupのChairには当委員会メンバーが就任し、2015年のIEEE Standard承認を目指し精力的に活動している。
URL: http://www.dasc.org/
EDA関連の国際標準化活動は IEC/TC91 傘下の以下3 WG で行われており、国内では電子情報通信学会に設置されたDAWG国内委員会が3 WGに対応している。
EDA技術専門委員会は国内WG13と連携し、他の国内2WGとも情報交換を行っている。
連携の成果として、2013年8月にはEDA技術専門委員会で纏めた設計言語俯瞰図がIECのTechnical Report (IEC/TR 62856 The Bird’s-eye View of Design Languages (BVDL))として国際登録された。
○WG13:部品・回路・システム記述言語, モデルのハーモナイゼーション
- SystemVerilog とSystemC の言語仕様拡張と利用普及のためのモデル化。
- 国際規格のメンテナンス(VHDL、VHDL-AMS、PSL、SDF、DCL/SPEF、IBIS等)
- STEP Electrical(ISO規格)とEDA標準の整合性の検討
- EDIFとAP-210との整合性の検討
- 言語間のInteroperabilityの検討
○ WG14:再利用可能部品ライブラリ, 規格適合性テストの具体的事案の議論
○ WG15:システムテスト記述言語、ATML(Automatic Test Markup Language)の検討
URL: http://www.iec.ch