SystemCワーキンググループ

SystemCワーキンググループの活動

※目的を達したため、活動を終了しました。成果は公開ライブラリをご覧ください。

■背景と目的
SystemCは、システムレベル記述言語として大規模SoC(System on Chip)を効率よく設計するために、開発の現場で幅広く使われています。 また、2005年12月12日にSystemCの言語仕様が国際標準(IEEE Std. 1666-2005)として承認され、今後ますますSystemC言語が普及するものと考えています。
本ワーキンググループは日本国内における唯一のSystemCの標準化推進組織として、OSCIおよびIEEE 1666ワーキンググループと連携してSystemCの国際標準化に貢献すること、並びにSystemCを利用したSoC設計手法の国内普及を推進することを目的として活動しています。

■活動内容
本ワーキンググループは2003年10月に設置され、SystemCの国際標準化と普及のために積極的な活動を続けています。主な活動は次の通りです。

1. SystemC言語標準化活動
- 2005年度までの成果として、IEEE P1666ワーキンググループに投票権のあるメンバーとして言語仕様の策定に参加し、IEEE Std.1666-2005の標準化に直接貢献しました。2006〜2008年度にOSCIより公開されたTLM2.0 ドラフト版および正式版についてレビューを実施し、計14件のフィードバックを行いました。2009年度には、2009年7月に公開されたTLM 2.0 LRMについてレビューを実施し、IEEE P1666ワーキンググループにフィードバックを行いました。2010年末には標準化の投票が行われる予定です。

2. SystemC動向・技術調査
- SystemCのTLM(トランザクションレベルモデリング)の世界各国における利用状況や動向について調査し、国内普及促進と必要な標準化を検討しています。
- SystemCの合成サブセットについて調査し、必要な標準化やガイドラインの検討を進めています。これまでに、「動作合成スタイルガイド構成要件」をまとめて公開しています。2009年8月に公開された合成サブセット 1.3 ドラフト版のレビューを実施し、OSCIへフィードバックしました。
- SystemCを使った推奨設計メソドロジのドキュメント化を進めてきました。「SystemC推奨設計メソドロジ 2008年度版」を公開しました。

3. SystemC普及活動
- 毎年SystemCユーザフォーラムを開催し、OSCIによるSystemCの最新情報の発表、本ワーキンググループの活動成果、SystemCの活用事例等を紹介しています。2010年度については開催は未定ですが、ホームページ上で活動成果等を紹介していきます。

(参加メンバー) 8社/8名+特別委員1名+客員1名 主査:今井 浩史/(株)東芝