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私とLPB 第24回

(この記事は、2020年2月7日にメルマガで配信されました。)
第24回目は(株)図研の小林さんです。では、小林さんよろしくお願いします。

 初めまして、株式会社図研の小林由一と申します。
 2016年1月ごろ、弊社担当者の代理という形でサブワーキンググループに参加させていただいたのが、私とLPBの最初のかかわりです。
 弊社CADがLPB-Cの出力に対応したのが2013年、翌2014年にLPB-Cを入力して基板上の部品を作れるようになりました。さらに、LPB-Nを使った編集前後の接続比較を行う機能拡張があり、弊社内のLPBのプレゼンスが少しずつ上がって来た頃と思います。
 ただ、参加はさせてもらったものの、当時は今以上に何もわからず、知らず、周りはお会いしたことのない人ばかり…。文字通り右も左もわからない中、とにかく参加し、メモだけは取ろうとしていた覚えがあります。
 ずいぶん経ってから、当時の小林は本当に自信なさげで…、と言われたことがあるのですが、それもそのはず、LPB参加の少し前に、図研に務めるようになったばかりで、あらゆることが初めて、おっかなびっくりの毎日を過ごしている時期でした。何とかするべく、知り合いの知り合いぐらいにまで教えを乞うなど、いろいろな方々にご迷惑をおかけしていたはずで、今でも申し訳なく思います。
 何度目かの打ち合わせで、当時は持ち回りだった議事録係が回ってきて、心配しながらも一応提出できてほっとした記憶があります。議事録は使い物にならなかったかも知れないのですが、ダメだしされたりすることはありませんでした。おそらく、誰かがこっそり書き直してくれたのだろうと思います。この感じが、LPBのメンバーに共通する空気。お前が言うなと言われそうですが、やさしさと包容力で、メンバーの力を引き出そうとする雰囲気があります。優秀な人で、なおかつ、このような空気を併せ持つ人はなかなかいない気がしますが、おかげさまで私の周りには多いです。
 そうした中、LPBで、EmbeddedTechnology展にパビリオンを出展、という運びとなり、弊社からも展示と発表をさせていただくことになりました。私が担当となり、関係者の多大なサポートのおかげで何とか大役をこなすことができました。私にとっては非常に自信になる経験でした。間接的に、少しはLPBの皆様のお役に立ったはずと思いたいです。
 その後、積極的にLPBに貢献し、と行きたいところですが、実力が足りず、せめてできることをと、LPBフォーラムで受け付けを手伝おうとか、ホームページの更新を手伝おうとか、技術的でないところで多少顔を出す程度。そうこうするうちに、自社での業務が増え、タスクグループの欠席も増える近頃でした。
 しかし、とうとう、弊社CADのLPB対応の機能を改善できることとなりました。もちろん私も参画しています。LPB-Cの部品情報を弊社フットプリントライブラリに一括で取り込む機能、LPB-Nからネット情報を取り込む機能、さらにLBP-C最新版への対応です。例えばLPB-Cの一括取り込みを使えば、村田製作所様から提供されているLPB-Cの部品情報を使って、弊社のフットプリントライブラリを簡単に作成することができます。本年中にベータリリース予定です。ご期待ください。
 私がLPBに加えていただいたころにさかのぼると、当時耳に入ってくる話には、「LPBのような発想は大事だと思うけれど、まだ実際に使うほどではない」、というものもあったように思います。しかし今では、具体的にLPBを活用して実設計で協調設計を進めている、進めたいというお話がたくさん挙がってきます。LPB対応の開発を進めることで、このような動きを加速したいと思います。
 弊社のCADには、LPB対応の機能以外にも、LPB関係者に教えていただいたノウハウがたくさん含まれています。開発を進めることは、今までのご協力に報いることでもあり、LPBに参画しているCADベンダーとしての責任を果たすことでもあります。
 さて、紙幅も尽きてきました。脇役未満の私がコラム執筆など、出しゃばりすぎでした。失礼いたしました。
 今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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