LPB Format入門


LPB Formatは設計と検証に必要な情報を記述するための国際標準規格(IEC 63055/IEEE2401-2019)です。設計情報を交換するためのファイルフォーマットを統一することを目的としていますが、多くの要素が含まれるため初心者には全体像をつかむことが難しくなっています。

本連載は初めてLPB Formatに触れる方を対象としてLPB Formatの概要を理解してもらうことを目的としています。単に文法だけを説明することは避け、可能な限り具体的な例を挙げてLPB Formatの最も基本的な部分を解説していきます。既に幾つかの部品ベンダー様よりLPB Formatの提供が開始されていますが、本連載を通じてそれらと同等のものを作成できるようになることを目的としています。

当連載およびLPBFormatに関するご質問はこちらからお願いします。

GFormat入門

2022-4-14

第6回 SPICE を使ったクロストーク解析

 前回はG-FormatからSPICEモデルを抽出しました。今回は、このSPICEを使ってクロストークノイズの解析を行います。回路シミュレータはANALOG DEVICES 社のLTSPICE を使用します。

2022-2-10

第5回 G-Formatからのモデル抽出

 前回はLPBフォーマット交換サイト の使い方を説明しまた。今回から、G-Format を使ってクロストークノイズの解析を行う作業を紹介します。Siemens EDA社(旧Mentor 社)のHyperLynx Fast ... "第5回 G-Formatからのモデル抽出" を続けて読む

2021-9-1

第4回 LPBフォーマット交換サイトの使い方

前回まではクロストーク解析用の基板をモチーフにGFormatの文法を解説してきました。今回は少し趣向を変えてGEM Design Technologiesが提供してるLPBフォーマット交換サイトを紹介します。 LPBフォ ... "第4回 LPBフォーマット交換サイトの使い方" を続けて読む

2021-7-29

第3回 クロストーク解析用の基板の作成 (2)

前回の連載ではG-Formatを使って基板の部品配置まで行いました。今回はG-Formatを使って配線パターンを定義して基板を完成させます。今回までの内容で、単純なパターンの基板レイアウトをG-Formatで記述できるよ ... "第3回 クロストーク解析用の基板の作成 (2)" を続けて読む

2021-6-18

第2回 クロストーク解析用の基板の作成 (1)

前回はGFormatの概要を説明しました。今回からは具体的な例を示しながらGFormatの詳細について説明していきます。 クロストークは信号が変化する際に隣接する配線にその一部が漏れる現象で、 信号品質を劣化させる原因の ... "第2回 クロストーク解析用の基板の作成 (1)" を続けて読む

2021-6-18

第1回 LPB GFormatとは

LPB FormatはM-Foramt, C-Format, R-Format, G-Format, N-Formatの 5つのフォーマットで構成されています。その中のG-FormatはLSI、パッケージやプリント基板な ... "第1回 LPB GFormatとは" を続けて読む

CFormat入門

2020-5-18

第1回 LPB Formatとは

LPB Formatは設計と検証に必要な情報を記述するための国際標準規格(IEC 63055/IEEE2401-2019)です。 設計情報を交換するためのファイルフォーマットを統一することで、情報交換時の誤解を防ぎ、設計 ... "第1回 LPB Formatとは" を続けて読む

2020-5-18

第2回 XMLの概要

前回はLPBフォーマットの概要について説明しました。今回は、LPBフォーマットのベースとなっているXMLを紹介します。 M-Format、C-Format、およびR-Formatは、 XML を使用して定義されています。 ... "第2回 XMLの概要" を続けて読む

2020-5-18

第3回 チップコンデンサ(前編)

LPB C-FormatはLSI、パッケージ、ソケットなどのコンポーネントの外部仕様を定義するものです。ここで外部仕様とは以下に示す情報です。 部品の物理的形状 部品に対する入力および出力する信号の名前とタイプ 端子の物 ... "第3回 チップコンデンサ(前編)" を続けて読む

2020-6-11

第4回 チップコンデンサ(後編)

今回はチップコンデンサ(GRM188R60J226MEA0)の後編です。先月の連載ではコンデンサの形状(FootPrint)の定義方法を解説しました。今回は、C-Formatからシミュレーションモデル(SPICEおよびS ... "第4回 チップコンデンサ(後編)" を続けて読む

2020-7-13

第5回 水晶振動子

今回はリバーエレテックの水晶振動子(FCX-07L)を例にしてC-Formatを見ていきます。前回のチップコンデンサと異なりこの水晶振動子は4つの端子を持っています。このうち2つの端子だけが内部の水晶と接続し、残りの端子 ... "第5回 水晶振動子" を続けて読む

2020-8-7

第6回 LPB Format構文チェッカ

今回は趣向を変えてLPB Formatの構文チェッカーを紹介します。 構文チェッカにはLPBデザインキットに含まれるSyntax Checkerと、(株)ジェム・デザイン・テクノロジーズが配布しているGemCheckの2 ... "第6回 LPB Format構文チェッカ" を続けて読む

2020-11-11

第9回 DDR3(後編)

前回に引き続きDDR3を題材にCFormatでの設計制約の記述方法に関して説明します。今回は、インピーダンスやスキューの制約、電源の定義を行います。

2020-12-10

第10回 CFormatの新機能の紹介

今回はIEEE2401-2019で新たにCFormatで追加された3次元データファイルを参照する機能について説明します。題材として前回・前々回で使用したDDR3を使用します。