モデルベースデザイン/システム設計・ワーキンググループ


自動車、社会インフラ、データセンターなどは、一層の高機能、高信頼性が求められ、スマートフォンに代表される端末機器の類は低コスト化が求められています。このような製品開発においては、設計上流で、高速信号伝送、EMC(低エミッション/高イミュニティ)、放熱など技術課題の解決に見通しを立て、LSI、Package、PCBの全体最適の視点で各々の仕様を決めることがますます重要になってきています。これは、LPBフォーマットで達成したいことに他なりません。

モデルベース/システム設計WGでは、このLPBフォーマットの発展の方向性を探るため『協調設計のフロントローディング化』 と 『システム設計との協調』の研究を行っています。2019年度は以下の3つのTGで活動します。

  1. フロントローディングTG
    課題の解決に見通しを得て設計を進めるフロントローディング設計を確立し、協調設計メソドロジの標準化を行うことを狙いに、近年注目されているMBD (Model Base Design)、MBSE (Model Base System Design)の最新技術動調査、業界横展開、それを担って行ける人材育成について取り組んでいきます。
  2. IEC 62433/バウンダリモデルTG
    EMCを課題としたシステムvs ICの協調設計の研究を行います。システム設計とIC設計の境界(バウンダリ)をシミュレーションモデルを情報伝達の媒介にして協調設計が円滑に進められるのか実証に取り組みます。半導体EMCのシミュレーションモデルには、現在国際標準化が進んでいるIEC62433の活用を検討しています。
  3. IBIS 活用 TG
    低電圧化、高速化により、LSIへの電源供給において、電位の安定化はますます重要になっています。後付けで、電源回路を付け加えるような設計では、必要な安定した電源電位が得られなかったり、想定以上にコストがかかるなど、問題が発生してしまいます。そこでシミュレーションを活用して設計上流から見通しを立てるアプローチが重要になりますが、現在のDCDC電源回路のシミュレーションモデルの状況は、入手性やメーカー間で精度にバラつきがあるなどの課題があり、標準的なモデルへの要望は少なくありません。本TGでは、シグナルインテグリティではすでに実績があるIBISのフォーマットを用いてDCDC回路のモデル化に取り組みます。